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今回の11位以下になった市区のうち、大幅にランクアップした街とランクダウンした街の傾向に注目しました。首都圏に関しては前年と比較し、都心周辺の街への回帰が見られました。これはコロナが明けたことで出社や外出が増えたものの、人手不足も相まってリモートワークが以前よりは認められるようになったことで、柔軟な働き方が可能となったからなのかもしれません。
例えば神奈川県相模原市は35位(前回54位)に、東京都八王子市・調布市は47位(それぞれ前回75位・66位)にランクアップしました。一方で前回上昇した観光地や自然豊かな場所として名高い沖縄県石垣市は45位(前回11位)にランクダウンしました。北海道小樽市も91位(前回65位)に、前回は唯一の「町」でランクインした長野県軽井沢町もランク外になったように、職場へのアクセス性が悪いことがマイナスに働いたのかもしれません。
なお中京圏でも愛知県春日井市や刈谷市が10ランクアップするなど、同様の傾向があるようです。これらは来年も注目すべき街になりそうです。
今回はさらに3年ぶりに上位の政令指定都市の中で、行政区の順位と割合を算出してみました。横浜市は複数の区に人気が分散している一方で、札幌市は中央区に、福岡市は中央区と博多区に、大阪市は天王寺区と北区、そして中央区に集中しているなど、特徴のある結果となりました。生活ガイド.comでは2024年2月に行政区ページを公開するなど、都道府県や特別区を含む市区情報だけでなく、政令指定都市における行政区の街情報も提供しております。
神奈川県 横浜市
ビジネスとエンターテイメントが集まる街
横浜市の行政区別ランキング | |||||
---|---|---|---|---|---|
順位 | 行政区名 | 割合 | |||
1位 | 中区 | 14.7% | |||
2位 | 西区 | 12.8% | |||
3位 | 青葉区 | 11.6% | |||
4位 | 港北区 | 10.4% | |||
5位 | 神奈川区 | 8.7% | |||
6位 | 都筑区 | 7.7% | |||
7位 | 鶴見区 | 6.7% | |||
8位 | 金沢区 | 3.9% | |||
9位 | 港南区 | 3.7% | |||
10位 | 緑区 | 3.6% |
※11位以下は省略
前回順位:1位 多くの方がイメージする横浜とは、「みなとみらい」ではないでしょうか。 近年ではホテルの開業が相次ぎ、同時に音楽施設も多く誕生しましたが、2023年は待望の音楽専用アリーナである「Kアリーナ横浜」が開業しました。 音楽専用だけあってライブそのものの評判は良く、話題になった会場までの導線も改良されてゆくとのことなので、好きなアーティストが行うものでしたら一度は体験してみたいですね。 近隣の横浜美術館もリニューアルオープンしたので、芸術を楽しむ街として磨きがかかりました。 またオフィス街としての一面もあり、幅広い業種の企業が研究開発拠点を開設している中、韓国サムスン電子も2024年度中にも半導体の先端研究拠点を開設するとのこと。 人気のある横浜駅近くにはショッピングモール「CeeU Yokohama」がオープンしたり、米軍の旧上瀬谷通信施設跡地には2027年に国際園芸博覧会することが決まっています。 博覧会後は「KAMISEYA PARK(仮称)」として、ジャパンコンテンツとジャパンテクノロジーを活用した「ワールドクラスの次世代型テーマパーク」の開発が話題になったり、 横浜への注目や人気は来年も続きそうですね。
男性 | 女性 | その他 |
---|---|---|
63% | 34% | 3% |
10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | その他 年代 |
---|---|---|---|---|---|---|
4% | 26% | 30% | 17% | 14% | 7% | 2% |
福岡県 福岡市
西を代表する職・住・遊の三拍子揃った街
福岡市の行政区別ランキング | |||||
---|---|---|---|---|---|
順位 | 行政区名 | 割合 | |||
1位 | 博多区 | 31.5% | |||
2位 | 中央区 | 29.4% | |||
3位 | 東区 | 10.3% | |||
4位 | 西区 | 9.7% | |||
5位 | 南区 | 8.4% | |||
6位 | 早良区 | 7.2% | |||
7位 | 城南区 | 3.5% |
前回順位:3位 福岡市の人口増加数は全国首位であり、その勢いは当分は止まりそうにないようです。 コンパクトで利便性が高い街として多くの人に認識・支持されており、 2023年は福岡市営地下鉄七隈線が博多駅まで延伸開業しましたが、早くもその影響が表れたかもしれません。 新たな博多と天神の2大商業地を結ぶ路線が誕生したことにより、人の流れも変わったことで、 同路線の通勤ラッシュ時の混雑状況はコロナ禍前以上になったそうです。 また九州大学伊都キャンパスの南側に『九大新町 研究開発次世代拠点』として、研究施設と商業施設、住宅施設のコラボタウン「いとLab+(いと・らぼ・ぷらす)」がオープンするなど、 「職」を強くするために「学」にも力を入れているのが特徴ではないでしょうか。
男性 | 女性 | その他 |
---|---|---|
65% | 33% | 2% |
10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | その他 年代 |
---|---|---|---|---|---|---|
4% | 24% | 28% | 23% | 14% | 4% | 3% |
北海道 札幌市
暮らすにも観光にもワクワクする街
札幌市の行政区別ランキング | |||||
---|---|---|---|---|---|
順位 | 行政区名 | 割合 | |||
1位 | 中央区 | 64.3% | |||
2位 | 北区 | 9.2% | |||
3位 | 豊平区 | 6.0% | |||
4位 | 東区 | 4.6% | |||
5位 | 西区 | 3.7% | |||
5位 | 厚別区 | 3.7% | |||
7位 | 南区 | 3.0% | |||
8位 | 白石区 | 2.1% | |||
9位 | 手稲区 | 1.8% | |||
10位 | 清田区 | 1.6% |
前回順位:2位 前回順位から1つ順位を落としたものの、依然として当ランキングで多くの投票数を誇っているのが札幌市です。 JR札幌駅周辺では北海道新幹線延伸に合わせて、オフィスや商業施設等の再開発が活発に行われています。 また夏は蒸し暑いというよりも、湿度が低く涼しい気候のため、他府県の方には過ごしやすく感じるかもしれません。 雪は11月頃から降り始め、シンボルとしても知られる「大通公園」では、「さっぽろホワイトイルミネーション」や「さっぽろ雪まつり」といったイベントを楽しめます。 さらに郊外には「定山渓温泉」や「モエレ沼公園」など自然豊かな場所があるので、観光客だけではなく、お住まいの方にも充実した生活を送ることができそうです。
男性 | 女性 | その他 |
---|---|---|
67% | 29% | 4% |
10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | その他 年代 |
---|---|---|---|---|---|---|
8% | 29% | 24% | 18% | 10% | 7% | 3% |
大阪府 大阪市
万博で大きく変化するかもしれない街
大阪市の行政区別ランキング | |||||
---|---|---|---|---|---|
順位 | 行政区名 | 割合 | |||
1位 | 天王寺区 | 15.3% | |||
2位 | 北区 | 13.8% | |||
3位 | 中央区 | 10.5% | |||
4位 | 都島区 | 6.9% | |||
5位 | 西区 | 5.9% | |||
6位 | 福島区 | 5.6% | |||
6位 | 阿倍野区 | 5.6% | |||
8位 | 住吉区 | 3.8% | |||
9位 | 港区 | 3.3% | |||
9位 | 城東区 | 3.3% |
※11位以下は省略
前回順位:6位 プロ野球チームの阪神タイガースが18年ぶり6回目のセ・リーグ優勝と、38年ぶり2度目の日本シリーズ優勝を果たしたことにより、 年の後半は非常に大きな盛り上がりを見せたことは記憶に残っているのではないでしょうか。 それも影響したのでしょうか。順位を2つ上げることになり、東京2区を抑えて4位にランクインしました。 人工島・夢洲(ゆめしま)での開業を目指す国内初のカジノを含む統合型リゾート(IR)について、 開業時期を2030年秋ごろに延期するという残念なお知らせがありましたが、 色々と話題になっている万博も開催まであとわずか。大阪市の躍進が日本の活性化の切り札になるかもしれません。
男性 | 女性 | その他 |
---|---|---|
64% | 33% | 3% |
10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | その他 年代 |
---|---|---|---|---|---|---|
5% | 28% | 27% | 20% | 12% | 6% | 2% |
東京都 世田谷区
優雅な暮らしのできる街
前回順位:5位 閑静な住宅街と通勤通学のしやすさで名高い、世田谷ブランドは2023年も健在でした。 数ある東京の市区の中で一番住みたい街としてランクインし、全体を通じても前回からの順位を維持しました。 成城学園前駅周辺は、東宝スタジオのある街としての印象があるかもしれません。 日本映画が活気づいてきているので、今後もこの街から新たな大作が生まれてきたらいいですね。 またファミリー層から支持される要因の一つとして、「駒沢オリンピック公園」や「砧公園」を筆頭に、大小さまざまな公園が点在しているところが挙げられるでしょう。 コロナ禍明けで世田谷区たまがわ花火大会が3年ぶりに行われるなど、都心における家族生活を楽しみながら住める街、それが世田谷なのかもしれません。
男性 | 女性 | その他 |
---|---|---|
59% | 39% | 2% |
10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | その他 年代 |
---|---|---|---|---|---|---|
3% | 23% | 41% | 19% | 9% | 3% | 3% |
6位 東京都 港区
あらゆるメディアで注目される街
前回順位:4位 港区は日本を代表する高層ビル群があるエリアとしての印象が、強いのではないでしょうか。 その港区にある虎ノ門と言えば、虎ノ門ヒルズが連想されるかもしれません。 森タワー、ビジネスタワー、レジデンシャルタワーに続き、ステーションタワーが開業したことにより、ついに虎ノ門ヒルズが完成しました。 そして近隣の麻布台ヒルズが開業したことにより、「麻布台ヒルズ森JPタワー」が大阪市阿倍野区の「あべのハルカス」を抜いて、日本で一番高い高層ビルとして誕生しました。
7位 愛知県 名古屋市
自動車が元気な街
前回順位:7位 車の街として知られる名古屋での4年ぶりのモーターショーは、モビリティショーとして進化して開催されました。 周辺市区とあわせて自動車関連産業の活性が良い街と知られる一方で、 リニア中央新幹線の東京・品川―名古屋間について、最短で2027年としていた開業目標を断念することが話題になりました。 これを機に「リニア・鉄道館」を訪れて、あらためてリニア中央新幹線の意義を考えてみるのも良いかもしれませんね。
8位 埼玉県 さいたま市
2023年も翔んだ街
前回順位:9位 さいたま市といえば、東京都心へのアクセス性の良さから「住みやすい街」として知られています。 近年では県としても市区としても某映画で扱われるなど、不思議な魅力のある街なのかもしれません。 自転車競技イベント「ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」では、さいたま新都心の道路を封鎖した特設コースを走行します。 2022年大会は新型コロナウイルスの影響もあり、制限をかけての開催となったので、2023年は完全復活を遂げて盛り上がった大会となりました。
9位 京都府 京都市
ますますインバウンドに沸く街
前回順位:10位 インバウンドで外国人観光客があふれている日本列島ですが、その中でも京都はその代表格であり、またオーバーツーリズムで問題になっている街ではないでしょうか。 その影響をものともせず、トップ10に入り続けているのは流石の一言。文化財が豊富にあることで知られていますが、ついに文化庁が移転しました。 学生の街としても知られるように、若い人が多いことも特徴であり、この地から再び時代を超える文化が生まれてくれば面白いですね。
10位 兵庫県 神戸市
プロスポーツチームが強い街
前回順位:8位 2023年の神戸に対する印象は、プロスポーツチームが強かった1年として、記憶されているのではないでしょうか。 サッカーJリーグのヴィッセル神戸が悲願のリーグ優勝を成し遂げ、プロ野球チームのオリックス・バファローズが3年連続15度目のパ・リーグ優勝を達成するなど、 神戸におけるプロスポーツ界隈は非常に活気がありました。 街のシンボルである神戸ポートタワーもライトアップを再開するなど、2024年も躍進が期待されます。
住みたい街ランキング 11位~30位
11位 |
兵庫県 西宮市
(前回順位:12) |
12位 |
宮城県 仙台市
(前回順位:14) |
13位 |
沖縄県 那覇市
(前回順位:11) |
14位 |
東京都 目黒区
(前回順位:22) |
15位 |
神奈川県 川崎市
(前回順位:21) |
16位 |
東京都 杉並区
(前回順位:20) |
17位 |
東京都 武蔵野市
(前回順位:17) |
18位 |
東京都 千代田区
(前回順位:15) |
19位 |
東京都 練馬区
(前回順位:25) |
20位 |
東京都 文京区
(前回順位:17) |
21位 |
兵庫県 明石市
(前回順位:16) |
22位 |
東京都 品川区
(前回順位:27) |
22位 |
神奈川県 鎌倉市
(前回順位:13) |
24位 |
神奈川県 藤沢市
(前回順位:23) |
25位 |
東京都 新宿区
(前回順位:17) |
26位 |
東京都 渋谷区
(前回順位:24) |
27位 |
千葉県 流山市
(前回順位:28) |
28位 |
大阪府 吹田市
(前回順位:25) |
29位 |
東京都 中央区
(前回順位:35) |
30位 |
千葉県 船橋市
(前回順位:30) |
住みたい街ランキング 31位~50位
31位 |
東京都 三鷹市
(前回順位:36) |
32位 |
千葉県 千葉市
(前回順位:29) |
33位 |
石川県 金沢市
(前回順位:36) |
33位 |
大阪府 豊中市
(前回順位:32) |
35位 |
神奈川県 相模原市
(前回順位:54) |
36位 |
大阪府 高槻市
(前回順位:42) |
37位 |
東京都 大田区
(前回順位:42) |
37位 |
東京都 町田市
(前回順位:46) |
39位 |
北海道 函館市
(前回順位:31) |
40位 |
広島県 広島市
(前回順位:40) |
41位 |
千葉県 浦安市
(前回順位:41) |
41位 |
東京都 江東区
(前回順位:38) |
43位 |
東京都 立川市
(前回順位:59) |
44位 |
東京都 江戸川区
(前回順位:45) |
45位 |
茨城県 つくば市
(前回順位:33) |
45位 |
沖縄県 石垣市
(前回順位:34) |
47位 |
千葉県 松戸市
(前回順位:54) |
47位 |
東京都 八王子市
(前回順位:75) |
47位 |
東京都 調布市
(前回順位:66) |
50位 |
千葉県 柏市
(前回順位:59) |
住みたい街ランキング 51位~70位
51位 | 埼玉県 川口市 |
51位 | 静岡県 静岡市 |
51位 | 静岡県 浜松市 |
54位 | 長野県 松本市 |
54位 | 福岡県 北九州市 |
56位 | 東京都 台東区 |
56位 | 東京都 中野区 |
58位 | 神奈川県 茅ヶ崎市 |
59位 | 千葉県 市川市 |
59位 | 東京都 墨田区 |
61位 | 東京都 板橋区 |
62位 | 東京都 豊島区 |
63位 | 奈良県 奈良市 |
64位 | 群馬県 高崎市 |
65位 | 岡山県 岡山市 |
65位 | 岡山県 倉敷市 |
67位 | 埼玉県 川越市 |
67位 | 東京都 北区 |
69位 | 埼玉県 所沢市 |
69位 | 大阪府 堺市 |
69位 | 愛媛県 松山市 |
住みたい街ランキング 71位~100位
72位 | 兵庫県 芦屋市 |
73位 | 沖縄県 宮古島市 |
74位 | 東京都 府中市 |
74位 | 愛知県 刈谷市 |
74位 | 大阪府 箕面市 |
77位 | 東京都 足立区 |
77位 | 大阪府 茨木市 |
79位 | 滋賀県 草津市 |
80位 | 東京都 葛飾区 |
81位 | 栃木県 宇都宮市 |
81位 | 愛知県 長久手市 |
81位 | 大阪府 枚方市 |
84位 | 愛知県 岡崎市 |
84位 | 熊本県 熊本市 |
86位 | 長野県 安曇野市 |
86位 | 宮崎県 宮崎市 |
88位 | 神奈川県 海老名市 |
88位 | 新潟県 新潟市 |
88位 | 滋賀県 大津市 |
91位 | 北海道 小樽市 |
91位 | 東京都 西東京市 |
93位 | 福岡県 糸島市 |
94位 | 岩手県 盛岡市 |
94位 | 東京都 小金井市 |
94位 | 東京都 国分寺市 |
97位 | 東京都 国立市 |
97位 | 富山県 富山市 |
97位 | 鹿児島県 鹿児島市 |
100位 | 愛知県 春日井市 |
100位 | 兵庫県 尼崎市 |
結果発表一覧
住みたい街ランキング
- 2024年度 全国ランキング
- 2024年度 地域別ランキング
- 2023年度 全国ランキング
- 2023年度 地域別ランキング
- 2022年度 全国ランキング
- 2022年度 地域別ランキング
- 2021年度 全国ランキング
- 2021年度 地域別ランキング
- 2020年度 全国ランキング
- 2020年度 地域別ランキング
- 2019年度 全国ランキング
- 2019年度 地域別ランキング
- 2016年度 全国ランキング
- 2016年度 地域別ランキング
- 2014年度 全国ランキング
- 2014年度 地域別ランキング
- 2012年度 全国ランキング
- 2012年度 地域別ランキング
- 2010年度 全国ランキング
- 2010年度 地域別ランキング
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【調査概要】
- 投票者全体の属性
-
- 調査方法
- インターネット調査
- 調査期間
- 2023/4/1〜2024/3/31
- 調査対象
- 生活ガイド.com会員15,223名
男性 女性 その他 62% 35% 3% 10代 20代 30代 40代 50代 60代 その他 年代 4% 24% 31% 18% 13% 7% 3%