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干し芋フリージアの日記
桜の花が咲くたびに思うんですわ。
2007/03/31 21:30
私の故郷の桜です。
私の故郷は沖縄です。
沖縄で見ていた桜は、モモの花のように鮮やかな桃色で、花びらが風に舞うこともありませんでした。
勉強と就職をするため、親戚もいない県外へ一人暮らしを始めました。
沖縄で見ていた景色とは違い、島から出ると、見えるもの全てが、何か淡くぼやけたような印象がありました。
薄い、というのか、淡いというのか・・・。
その、景色も花の色も空の色も、
人の顔も心も何もかもがあいまいで淡白で淡くて繊細で。
全てが薄い霞のなかにあるような感じがしていたのです。
私が知らない日本の言葉を話し、
ゴミの少ない道路沿いに、同じような形の家が整然と並ぶなか、
決まりきった時間に、決まりきった挨拶。同じような顔の作り、
きっちりとした制服に身を包み、おそろいのヘルメットをかぶって、
整然と一列になって自転車をこぐ学生さんたち、
同じような木々ばかり植えられた整備された林や公園。
それらの諸々が全て、
淡い色の空でぼんやりと縁取られているようなイメージで。
南の島の、ギラギラとした色の中で雑然と暮らしていた私は、
本当に不安になっていたのを覚えています。
でも、まぁ元気であれば何とかなるものです。
明日で、島から出て10年目になろうとしています。
どうか、4月から新しいスタートが始まる皆様方が、
不安と迷いの中でも、なりたい自分を探しあて、
ふてぶてしく生き抜く元気さと、共に笑える仲間を見つけて、
自分を育てていけますように。
目を閉じれば2つの桜が浮かぶ幸せ。
思いを馳せる故郷が、いつでも心にある幸せを、
桜が咲くたびに、思い起こすことができるのです。
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