マネー美人

 

――木村さんの投資歴はどのくらいですか?
実際のお金で運用しはじめてからは数カ月ほどです。それまでは、いくら持っているのかを仮定して、この株を買ってという感じで、シミュレーションをしながら数カ月間練習していました。
株を始めたきっかけは、もともと大学で株のオンラインゲームのようなものが流行っていたのです。それで私もやってみたら面白かったから実際にやってみたいと思っていました。
加えて、純粋に株という「生き物」に興味がありました。株が「生き物」というのは、実態がつかめないのに動いているところです。とらえどころのない感じが、かえって魅力的でしたね。
株に興味を持ったのは、大学に入ってからです。お金を増やしたいというわけではなくて、株という「生き物」はどういう仕組みで動いていて、何が起きているのだろうという純粋な知的好奇心からでした。周りの学生のなかで同年代の男の子とかでも、株を始めている人が増えていたので、かなり影響を受けました。
シミュレーションと実戦を比べると、やはり実戦の方が負けています。一瞬、一瞬のタイミングが難しいですね。株に完璧はないと思うので、少しの利益でも満足しないといけないのですが、欲が出てあのときこうしておけばよかった、などと後悔してしまいます。

 

――具体的な投資スタイルを教えてください
中長期銘柄と短期銘柄に分けています。それぞれに適している銘柄はあると思っていて、1日で1-2万円も変動する銘柄はすぐ売ってしまうこともあるし、逆にじわじわ上がっている銘柄は中長期の視点で買うようにしています。業種でいうと、健康・美容系が好きですね(笑)。
例えば、エステ業界で唯一上場しているラ・パルレ(4357)という会社が大好き。1日に数千円幅の値動きがあるので、何度も売買を繰り返しています。大証ヘラクレスに上場しているんですが、結構人気がある銘柄ですね。
ラ・パルレは1週間で10万円も値上りしたりと値動きが荒いので、気付いたら3万円しか上がっていませんでした。今は保有していませんが、この間2対1の株式分割をした後、株価が跳ね上がっていたので、もう少し長く保有しておけばよかったと後悔しています。

 

photo――どうしてラ・パルレを買おうと思ったのですか?
私は銘柄を選択するのに3段階踏んでいます。まずは身近な生の情報を集めること。女子大生としてのアンテナを活かすのです。女子大生は流行に敏感なので、常に身近で流行っていることは何だろう、と気にしています。
ファッション雑誌をよく読みますが、ラ・パルレの広告はすごく増えてきたし、渋谷の109の横にも有名タレントを使った大きな広告看板がありますし、周りの友達がラ・パルレに行き始めたということもあります。
それから最近は、女の人だけではなく男の人も、寒天を飲んだりしていて健康に気を使っているじゃないですか。ラ・パルレは営業戦略として男のエステを打ち出していたので、これから時代の流れに乗って大きくなると思ったからです。
次に注目しているのが、企業のIR(投資家向け広報)情報です。企業のホームページ、新商品のニュースなどをインターネットでチェックして、それに日経平均株価など、相場全体のニュースを加味して銘柄を選択します。
そして最後に、チャートを調べてエントリーする(株を売買する)タイミングを図ります。テクニカル分析は移動平均線を使って、ゴールデンクロスやデッドクロスを売買のポイントにしたりしています。それから、ラ・パルレの場合は値動きに周期があって、今は上がりすぎているので買わない方がいいな、などと判断する感じです。

 

――デイトレードでの売り買いのタイミングはどうされていますか?
2通りあります。1つは、前日の値動き幅の上下にラインを引きます。そして、朝の30分間でそのラインを抜けてきた銘柄はデイトレード用に買ったりします。
もう1つは9時から10時ぐらいの市場は、すごく荒い動きをするじゃないですか。そこを狙って、次の日に上がりそうな銘柄を見つけておいて、前日の場が引ける前に仕込んでおきます。銘柄の選び方は、1日の流れやいままでの周期などをみて、そろそろ上がりそうだなと判断します。
こうした自分なりのルールは、株関連の書籍などを読んで独自で最初は1冊に絞って何回か読みこみました。普段は、だいたい月刊マネー誌などを読んで勉強しています。あとは、実際にトレードしてみて自分に合った取引の方法を見つける感じですね。
シミュレーションのときは、金曜日の終値を基準にした週足売買のような感じだったので、デイトレードとかはできませんでした。実際にやってみて、1秒、1分の差でこれだけ違ってくるのかと思いました。臨場感があるというか、シミュレーションとは全然違いましたね。

 

――利食い・損切りのタイミングは
損失は2万円までと決めていますが、いきなりその範囲を越えて下げるときがあると損切りできなくて、損が2万円になるまで待っていると、さらに損切りするタイミングが延びてしまいます。未練深いんですかね、私(笑)。ただ単にその株が好きなんですよね。損をしても「好きだからいいや」と思ってしまうところが恋愛と似ているのかなと思いますね。
取引する際に注意していることは、タイミングがすべてなので、物理的に言うとタイミング命という感じです。どんな銘柄でも下がるということは上がるし、上がらない株はないからタイミング次第ですよね。あとは気の持ちようというか、ポジティブ・シンキングです。

 

――デイトレードはどういった人が成功すると思いますか?
1日中モニターに張り付いていて相場の「呼吸」を感じられる人か、少しの利益でもいいやと初めから割り切れる人が成功しやすいと思います。
勝つ人と負ける人の差は、勝つ人には銘柄選びのセンスが基本としてあると思います。それプラス、満足できるかできないかだと思います。株に完璧はないし、底で買って天井で売るといったことはなかなかできないので、勝つ人というのは少しの利益でも満足して利食いする気がしますよね。

 

――デイトレードをするとストレスを感じませんか
めちゃくちゃ感じます。前日から出来高がすごく増えている銘柄があって、その日、1分で3万円くらい上がっていました。どんどん値段が上がっていくのを見て、いま買わないと上昇トレンドに乗り遅れてしまうと思って買ってしまいました。そうしたら、その日すぐに急落し始めました。デイトレードのつもりだったのですが、損切りできずに持ち越すことになってしまいました。買った直後にどうしてあんなに下がってしまったのか、その日1日はもやもやした気持ちが続き、上がって戻してくれないかなとソワソワしていました。結構、株で気分が左右されてしますね。

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今回のマネー美人
木村美紀
【名前】
木村美紀さん
【職業】
大学生
【プロフィール】
現役の東大薬学部3年生。『ドラゴン桜』など受験ドラマの監修、『たけしのコマネチ大学数学科』(フジテレビ)、『豪腕!コーチング!』(テレビ東京)にレギュラー出演。さらには『東大生プロデュース 脳を刺激する算数ドリル』(ダイヤモンド社)の著者として多忙な日々を送る21歳の女の子。インターネットテレビ『あっ!とおどろく放送局』、モバイル型衛星放送『モバHO!』で、生放送中の『株でHAPPY!』に出演し、100万円を株式投資で運用している。
投下資金:100万円
血液型: A型

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