『俺がひたすらに進んできた道の話』森下雄一郎
森下雄一郎とバスケットが出会ったとき
まいど!みんな元気ですかー!?プロバスケットボーラーの森下雄一郎です。
俺はちょうど11年前、まだ日本バスケ界から誰も世界へ渡っていなかった時代に、世界バスケの最高峰『NBA』のコートに立つという夢を持って単身渡米しました。

俺は決してバスケットボールのエリートではありません。むしろまったく逆で、技術もないし、身体能力もない。身長は169センチしかないし、手は小さいし、腕は短いし、足も短い(笑)。とてもバスケにむいてる体つきではない。そやけどこの11年、世界という舞台であきらめんとやり続けた結果、いま”AND1 MIX TAPE”という世界で15人しか契約できへんメジャーチームとアジア人として唯一プロ契約しています。
なぜ、ここまでたどり着いたかは、なんしかバスケが大好きで、まわりから「無理や」と言われてもあきらめず、とことんチャレンジし続けただけ。ただ、それだけやねんな。 日本のバスケットボールエリートにはひとつのレールがあるんです。中・高校の全国大会で活躍し、有名大学に推薦入学して、企業チームにスカウトされるというレールです。このレールに乗れるのはごくごく少数の選手だけです。
バスケットととことん付き合う
俺はバスケが大好きで、自分がやりきったと思えるまでバスケに打ち込んでみたかったんやけど、俺のために用意されたレールはなんにもなかった。国内でなんの実績もなかったから大学の推薦ももらえず、高校を卒業した後は、プレーできる環境がなかった。だから自分で海外にチャレンジすることで道をつくったんです。海外に行こうとしたとき、周りの人が言う「日本での実績がない」とか「誰も行ったことがない」という理屈は、俺には理解できへんかったし意味がわからへんかった。 実績がないとダメだなんていうんは、誰かが勝手につくった常識で、ほんまは実績のある人でもない人でも関係なく、世界を目指そうと思えば誰でも目指せねんな。
今まで自分のためだけに、がむしゃらにNBAを目指して突き進んできた。世界に飛び出たこの11年間で歩んできた道のなかには、一言では言われへん苦労がいっぱいあった。何度も諦めそうになった。苦しい思いや辛い思いをしたりして、「こんな思いすんならバスケを辞めた方がいい」とまで思ったことも何度もあった。でも、自分を信じ、自分が決めたことを貫いた結果、バスケットボールというひとつの競技を通して、人間としてほんまに成長さしてもらったんです。
確かに、目標に掲げたNBAにはまだ辿り着いてない。そのことを指して「やっぱあかんやん」という意見もあるかもしれへん。もちろんNBAという目標は諦めてない。それは現役をやっている以上変わらへん。
バスケを通して、夢や目標を伝えていきたい

このコラムを読んでくれているみんなにも、夢や目標やほんまにやりたいことはあると思う。もし、まだないんやったら、焦らんでいいよ。必ず、そういう夢や目標って言うのはきっと、早かれ遅かれ、みんなに近づいてくる。近づいてきたときに、ちゃんと受け入れられる心構えだけはしててほしい。ほんで、自分の中で素直に、自分の可能性を信じてあげれたとき、とことんその道を突っ走ってほしい。 バスケに限らず、どんなことでもそれぞれの人生の中で、より自分が生きがい、やりがいを感じられるようなそんな人生にしてほしい。
よく俺は「自分自身に嘘をつくな」と話するねんな。自分に嘘をつくことが続くと本当の自分の気持ちをみようとはせず、当たり前のように、自分の正直な気持ちを無視したまま進んでしまう。そうなっていくと本当の自分がどこにあるかさえわからなくなってしまう。自分を信じることができないと、他人も信じることができない。自分を好きになれない人間は、他人を好きになることもできない。俺がみんなの人生を変えられるとは思いません。そんなん、どんな人間でも人間を変えることなんてできへん。もし変えれるとしたら自分しかないねんな。
人生は一度きり、やるんやったらとことんやりたい。たとえ明日死んでも後悔のないような、そんな人生にしたい。俺が死ぬときに今よりもっと平和な社会、世界であるように。俺は自分のできる限りのことを、とことんやり抜きたいと思っています。自分の一生をかけて。
★Information★
"ストリートスタイルがバスケの常識をひっくり返す!"
「AND1 MIX TAPE TOUR 2007 in JAPAN」
バスケットボールという「スポーツ」に、ストリートが生み出した「ファッション」「音楽」を融合させた新たなエンターテインメント。今年は日本のプロバスケットボールリーグ、bjリーグの選抜メンバーと対戦!
| 開催日 | 2007年9月21日(金)19時開演 |
|---|---|
| 場所 | 大阪市中央体育館 |
| お問い合わせ | チケット情報、最新情報はこちら |
森下 雄一郎(もりした ゆういちろう)
プロストリートバスケットボールプレイヤー
1977年6月20日兵庫県尼崎市生まれ。小学校5年生からバスケットボールをはじめる。
通学途中もドリブルしながら、寝る時もボールと一緒というバスケットボールの申し子。小中高校時代に日本における実績を残せずに高校卒業後に単身渡米する。当時はアメリカにバスケットボールでチャレンジする日本人は皆無で周囲から猛反対にあう。『成功するための1%は自分ができると信じること』とアメリカでのチャレンジをスタートする。その後スカウトを受け、ニューハンプシャー工科大学に入学、オールアメリカンにも選出される。 2001年にはプロに転向し、日本人として初になるアメリカプロマイナーリーグの扉を数々開き、NBA直轄のNBDLに日本人として初めてドラフト指名を受ける。 NBAダラスマーベリックのサマーキャンプにも参加。 2005年にはアジア人として始めて世界最高峰のストリートバスケットチーム『AND1 MIX TAPE TOUR』と一軍契約を締結。06年秋には日本の神戸、東京で凱旋試合を行う。現在は契約を更新し、『SAMURAI』のコードネームで活躍中。
スポーツをキャスティングするCaSpo http://www.caspo.jp/
- 『世界最高峰エベレストも夢ではない』栗城 史多
2007年10月24日 - 『俺がひたすらに進んできた道の話』森下雄一郎
2007年09月19日 - 『私とマラソンの出会い』千葉真子
2007年08月22日 - 『私はこうして水泳に出会った。』今村元気
2007年07月18日 - 『アメフトの魅力』有馬隼人
2007年06月20日 - 『ACミラン流 サッカーコーチング』ファビオ ニコレ
2007年05月23日 - 『ビーチバレーのここに注目!』 森川太地
2007年04月18日 - 『春!ウォーキングをはじめよう。』勅使川原郁恵
2007年03月20日 - 『ラリーというモータースポーツの楽しみ方』篠塚建次郎
2007年02月21日 - 『野球のピッチングがうまくなるには』川口和久
2007年01月24日



テレビの特集みました。
私はバスケットボーラーではないし、普段バスケットの試合を積極的に観に行くこともほとんどないんですが、番組でのインタビューとても興味深かったです。
単身で渡米し自分の力で道を切り開いたからこその自信と誇り、プロ選手としての自覚、日本人である前に自分は自分なんだという強い信念が感じられました。
どうぞこれからも頑張ってください。
そして本当のプロを知ってるからこそ出来ることが、日本のバスケット界にあると思います。
Take care
Regards,
投稿者 T 2007年09月30日 02:30T