『私はこうして水泳に出会った。』今村元気
私はこうして水泳に出会った。

皆さんはじめまして。ムラサキスポーツ所属のスイマー、今村元気です。
現在私は北京オリンピック出場を目指し、東海大学のプールでトレーニングをさせていただいています。
私が水泳を始めたのは5歳の時で、自分ではほとんど覚えてはいませんがとにかく身体が弱かったそうで、1週間に一度は発熱で幼稚園を休んでしまう、名前とは裏腹にそんな貧弱な子供でした。そんな私が水泳を始めた途端、風邪をひくことがぱったりとなくなったそうで、小学生時代は一度も学校を休むことなく皆勤賞をいただいたのを覚えています。水泳が健康に及ぼす影響は本当に大きなものだと思いますね。
そんな幼少時代の私ですが、実はメインとして活動していたのは水泳ではなく、甲子園球児を目指すバリバリの野球少年でした。野球が本当に大好きで、水泳の練習に行くのはあまり楽しみにしてはいませんでしたね。それでも両親は「野球だけでは絶対に身体のバランスが悪くなる。野球のためにも水泳は続けよう」と週に2日だけでしたが中学の3年生まで、水泳にも通わせてくれていました。今となっては、水泳をやめさせることなく続けさせてくれた両親に本当に感謝しています。
高校進学とともに、私は12年間続けた野球をやめ、本格的に水泳を始めることになります。高校で野球をやるのか、水泳をやるのか、実は相当悩んだのですが、中学3年の夏の大会で100メートル平泳ぎで4位になったことが、私の気持ちを水泳に向かわせたのを覚えています。それまでは週に2回の練習だったので、「本格的に練習したら、すごい選手になれるかもしれない!」そう思ったあの日が私の人生の1番の転機だったのかもしれません。
水泳の楽しさ、そして目標。

高校時代はとにかく水泳が楽しくて仕方ない、といったような日々でした。何せちゃんとした水泳の練習なんてしたことがなかったわけですから、何をやっても伸びる!伸びる!の繰り返し。始めたのが遅かったので高校時代こそ全国大会では目立った成績を残すことはできませんでしたが、東海大学に入学してからは次第に全国大会でも決勝に残り、表彰台に上ることも増えてきました。
そして、大学4年生で初めて全日本学生選手権で優勝。翌年にはオリンピック選考会で北島康介選手に次ぐ2位に入り、アテネオリンピックに出場しました。本当にここまでは順風満帆な水泳生活を送っています。あとはアテネで11位だった結果を北京でどこまで上げられるか!です。
平泳ぎの魅力とは?そして8月「世界競泳」に注目!
北島選手の活躍で平泳ぎはかなり注目度の高い種目なのですが皆さん、タイムを気にしながら水泳をご覧になったことはありますか?そうです、平泳ぎは他の種目と比べると断トツでタイムの遅い種目なんです。それは4種目の中で唯一、水中で脚を引きつけなければならないので、大きな抵抗が生じるのです。ですから、身体の大きな選手はそれだけ抵抗も大きくなってしまうわけで、身体の小さな日本人でも海外の巨大な選手達と互角に戦えているわけです。私はそこが平泳ぎの1番の魅力だと思っています。
さて、残念ながら私は出場することができませんが、今年の夏はここ日本で『世界競泳2007』が行われます。オリンピックのちょうど1年前、そして同じアジアで行われる国際大会ということで、各国のトップスイマーがオリンピックの予行練習のような位置付けでここに臨んでくるのではないでしょうか?おそらく世界記録も生まれるでしょうし、かなりハイレベルな戦いが予想されます。 皆さん是非、世界のトップスイマーによる迫力ある生の泳ぎを観に、千葉まで足を運んでいただけたらな、と思います。 頑張れ!日本のスイマー達!
今村 元気(いまむら げんき)
水泳 平泳ぎ
1982年3月17日生まれ 千葉県出身
中学生までは野球(シニアリーグ)に所属し、甲子園を目指していた。水泳は当時、体作りのために、通っていただけだった。本格的に水泳を始めるきっかけは中学3年の6月。中学生最後のシニアリーグの敗退を機に、夏休みに行われる千葉県中学総合体育大会の水泳競技に出場。4位の好成績で関東大会へ進出する結果を残した。
その後本格的に水泳をはじめ、高校~大学と結果を求めて貪欲にトレーニングに取り組む。そして、2005年水泳日本選手権200m平泳ぎにおいて、高校2年のときから「目標」であった北島康介を下し優勝。さらに同年、世界水泳2005モントリオール大会200m平泳ぎにて銅メダルを獲得。 2008年北京五輪では、北島康介の「ライバル」となるべく、日々進化を続けている。
スポーツをキャスティングするCaSpo http://www.caspo.jp/
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