『アメフトの魅力』有馬隼人
アメフトを始めるにはどうしたらいいのですか?
人気マンガ「アイシールド21」がテレビアニメにもなり、アメフトに興味を持つ人が増えています。しかしながら、全国津々浦々にチームがあって家の近所でも手軽に始められる野球やサッカーとは違って、アメフトはあまり身近な存在ではないという方も多いでしょう。
大学のチームは全国的に数多く存在しますが、アメフト部を持っている高校は関東圏や関西圏に集中していて(北海道・愛知・静岡・広島にも少数あります)、「誰でも気軽に!」とは言えないのが現状です。ただ、地域ごとにクラブチームを創設する動きなども活発のようで、これから増える傾向にあると思います。
そんな中、フラッグフットボール(防具を装着せず、身体の接触の無いアメフト)が近年急速に普及していて、子供から大人まで男女を問わず全国的に競技人口が増えています。全国大会も実施されていて、沖縄代表のチームが決勝戦に進出して話題になったりもしました。こちらは初心者でもすぐに楽しむことができるスポーツとして、より気軽に始められると思います。
僕がアメフトをはじめたきっかけ、アメフトの魅力。
僕自身は高校入学と同時にアメフト部に入部しました。もともとは少年野球をやっていて、中学ではバスケットボール部に入っていたのですが、「体育館よりも、広いグラウンドで走り回りたい!」という思いがありました。当時住んでいた地域(大阪・北摂地区)にはアメフト部を持つ高校が多数あり、中学時代の先輩たちが高校からアメフトを始めたという話はよく耳にしていました。
入学して間もなく、グラウンドで行われていたアメフトの練習を見る機会があり、鎧のような防具を身につけてぶつかり合う姿や、楕円形のボールが鮮やかに空中を舞う様子を目にして、瞬時に強い魅力を感じました。
元来、僕には人にぶつかっていくような積極性がなかったので、野球の投手をやっても打者のインコースにボールを投げられず、バスケットボールでも強引なドリブル突破などができず、自分自身に煮え切らないものを感じていました。そこで、敢えて「ぶつかることが当たり前」の競技を選んでみようというチャレンジ精神も生まれたんだと思います。
実際にやってみると、最初は恐怖心との戦いもありましたが、すぐに慣れて向上心を持ちながら取り組むことができました。 戦略性の高い競技で、「頭を使った者が勝つ」という部分にも大きく惹きつけられました。戦力的に格上である相手に対しても、幾度か勝利を収めることができました。そのときにチームメイトと一緒に味わえた喜びは、いまでも最高の宝物ですね。
いよいよ7月開催!アメリカンフットボールワールドカップ2007のみどころは?
アメリカンフットボールのワールドカップは、イタリアで1999年に初めて開催され、今年の大会が3回目になります。一番の注目点は、過去2度の大会を連覇してきた日本代表が3連覇を達成できるかどうかです。これまでの大会では、体格的には明らかに劣る日本が欧州諸国などの強敵を相手に戦略面で上回り、上手く戦って勝利を重ねてきました。「諸外国に勝つ日本が見られるW杯」という点は、他のスポーツにない醍醐味と言えるかもしれませんね。
しかも自国が舞台(神奈川県・川崎市での開催)になるということで、日本代表チームは3連覇の実現に向けて、これ以上ないほどの準備を進めています。
同時に、「日本を王者から引きずり降ろそう」という動きも高まっていて、開幕戦で日本と対戦するフランスや、ドイツ、スウェーデンといった国々も相当のレベルアップを図っているようです。そして、最も優勝に近いと言われているのがアメフトの祖国であるアメリカ代表です。過去の2大会には出場せず、いわば静観していたかたちのアメリカがいよいよ初参戦します。アメリカにとっては「絶対に負けられない大会」であり、「負けるはずがない大会」となります。ずば抜けた実力を持っているアメリカ代表チームが、W杯でどんな戦いを見せるのかに注目が集まります。
日本が決勝戦に進出した場合、相手がアメリカになる可能性が濃厚と予想されています。優勝を懸けた試合で、「王者・日本」と「本家・アメリカ」がどんな勝負をするのか。ぜひこの顔合わせが実現して、日本代表が3連覇を成し遂げる瞬間がやってくることを祈っていただきたいと思います。
有馬 隼人(ありま はやと)
アメリカンフットボールプレイヤー
1977年10月29日生まれ、広島県出身。 関西学院大学在学時は、99年に大学日本一、年間最優秀選手賞を受賞。 大学卒業後はTBSに就職し、アナウンサーとして「ブロードキャスター」「スーパーサッカー」「はなまるマーケット」その他、スポーツ番組を中心に担当。04年3月にTBSを退社後、アメフト界に復帰し05年・06年アリーナフットボール(室内競技)日本選抜選手に選出。現在はX リーグ(日本社会人アメリカンフットボールリーグ)のアサヒビール シルバースターで選手として活躍するかたわら、CS放送GAORAでNFL中継のコメンテーターも務めている。07年ワールドカップ日本代表候補選手にも選出されている。
スポーツをキャスティングするCaSpo http://www.caspo.jp/
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL http://www.seikatsu-guide.com/mt/mt-tb.cgi/182
- 『世界最高峰エベレストも夢ではない』栗城 史多
2007年10月24日 - 『俺がひたすらに進んできた道の話』森下雄一郎
2007年09月19日 - 『私とマラソンの出会い』千葉真子
2007年08月22日 - 『私はこうして水泳に出会った。』今村元気
2007年07月18日 - 『アメフトの魅力』有馬隼人
2007年06月20日 - 『ACミラン流 サッカーコーチング』ファビオ ニコレ
2007年05月23日 - 『ビーチバレーのここに注目!』 森川太地
2007年04月18日 - 『春!ウォーキングをはじめよう。』勅使川原郁恵
2007年03月20日 - 『ラリーというモータースポーツの楽しみ方』篠塚建次郎
2007年02月21日 - 『野球のピッチングがうまくなるには』川口和久
2007年01月24日


