『野球のピッチングがうまくなるには』川口和久
「まずは基本が大事」
野球が上手くなるためには守らなくてはいけない基本の動きが何点かあります。今回は投手の大切な動きを勉強しましょう、まずは投球についてです。 ひとつめにコントロール力を鍛える練習があります。投手が投球に入るとき、プレート版に足を平行に置き、踏み出す足を高く上げます。この時に支えている軸足にからだ全体を乗せ、10秒くらいバランス良く立っていられる状態を作ることです。軸足から背骨・頭までがまっすぐになることで、軸のブレを抑えることができ、コントロールが良くなります。
「さらなる上達を目指して」
そしてコントロールも付けたいし、早い球を投げたい! と誰しも思うのではないでしょうか。これは投手にとって、永遠のテーマです。ここにもポイントがあります。ボールにチカラを伝えるためには、テイクバックでチカラを抜き、背筋の強さを腕の振りのチカラ強さに伝えていくことが大切です。
つまり、ピッチングが上達するということは、足全体でリズムを作ることなのです。それを意識することで、上体がリラックスしてリリースポイントだけにチカラが入るとき、回転のいいボールが投げられるようになります。無駄な動きを無くして、軸足に長く体を乗せ、心の中でリズムを取って投げましょう。
「毎日からだを動かそう」
私は少年時代、めんこや石投げ、瓦倒しやビーダマが得意で、夏は水泳をしたり、秋は山に登って栗やあけびを取ったり、冬はスキーと自分の基礎体力はこのときに作られたのだと思います。私自身、特に有効だった練習法は、まず体が柔らかいと怪我をしにくいということから、ストレッチやヨガがあります。さらに、股関節が軟らかいと下半身にねばりがでてキレのあるボールが投げられるので、毎日家の中でできるものとして、しこふみや股割りが効果的です。また、背筋や腹筋はコントロールや球速に直結するので、筋力アップのトレーニングをしましょう。
これらの練習を2人でやっていくとより効果的ですが1人でも出来ます。これらのことを楽しみながら、効率よくやる事で良いピッチャーになれます。
皆さんぜひ1度自分のからだで試してみて下さい。

川口和久(かわぐち かずひさ)
鳥取城北高校から社会人野球デュプロを経て1980年ドラフト1位で広島東洋カープに入団。球威のある速球と落差のあるカーブを武器に先発左腕として広島黄金時代を支え、入団から3年目で15勝をマーク。80年代広島のエースとして活躍し、1986年から6年連続2ケタ勝利をマーク。奪三振王3回、84、86、91年と3度のリーグ優勝に貢献した。 巨人キラーとしても活躍。広島での131勝は外木場義郎氏と並びチーム4位タイ。1994年オフには球団初のFA権を行使し巨人に移籍。移籍後はリリーフに転向。 1996年リーグ優勝の胴上げ投手となる。1998年に現役を引退、野球解説者として活躍する傍ら、タレント、モデルなど幅広い分野に挑戦している。 また、昨年12月に社会人野球『鳥取ベースボールクラブ』の設立に伴い総監督に就任。マスターズリーグにも参加している。
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