生保保険の選び方

意外と知らない生命保険の事をFPがわかりやすく解説します。

解約返戻金について

2006.8.22

イメージ生命保険を解約した時、「戻ってきたお金が思っていたよりとても少なかった」と感じたことはないでしょうか?

保険会社は契約者が毎回支払う保険料の一部を、将来の保険金支払いなどに備えて積み立てており、保険を解約すると、その積み立てられた額をもとにお金が戻ってくる仕組みになっています。この戻ってくるお金を「解約返戻金」といいます。

ただし、どの保険にも必ずこの解約返戻金があるわけではなく、保険の種類や加入期間などによって異なり、その金額も違ってくるのです。


掛け捨ての保険でも解約返戻金がある!?

保険は、大きく分けると貯蓄性のあるものと、掛け捨てのものに分けられます。
貯蓄性の高い保険の代表的なものとして、養老保険や終身保険、個人年金保険などが挙げられます。貯蓄性の高い保険は、将来必ず保険金や年金などの支払いをしなくてはならない保険であるため、保険会社で積み立てられている金額も加入年数とともに大きくなります。それにあわせて、解約返戻金も加入年数に応じて多くなっていきます。

一方、掛け捨ての保険として代表的な定期保険は、保険会社から見れば必ずしも保険金などの支払いが発生するわけではないので、貯蓄性の高い保険に比べると保険会社が積み立てている金額は少なくなります。保険期間の中盤~後半にかけて増えていきますが、その後次第に減って、保険期間満了とともにゼロになります。ですので、解約返戻金が全くないわけではなく、特に保険期間の長い定期保険では、加入年数によっては解約返戻金がかなりの額になる場合もあります。
ただし、もともとの保険期間が短いものや加入年数が短い、もしくは満期が近いという場合にはごくわずかの解約返戻金になります。


「解約返戻金なし」という保険もある

最近よくみかけるのが、「無解約返戻金型」というタイプの保険です。この保険は損!? と思われるかもしれませんが、保険会社としては解約に備えた準備をしなくてよいので、「解約返戻金なし」の保険は、保険料が安くなっているのです。よほどのことがない限り解約はしない、という場合には保険料を抑えるためにもこのような保険を利用することはとても有効です。

また、「低解約返戻金型」というタイプもあります。例えば低解約返戻金型の終身保険の場合、保険料の払込期間中に解約した場合は、通常の保険の7割程度の解約返戻金になってしまいますが、保険料の払込終了後は通常の保険の解約返戻金の額になるというものです。このタイプの保険も、通常の保険より保険料が割安になっていますので、ずっと継続するのであればお得です。一方で、保険料の払込期間中に解約した場合には戻ってくるお金が通常と比べて少なくなってしまう、ということも十分頭に入れておきましょう。


保険加入時には解約返戻金にも目を向けよう!

イメージ保険は途中で解約すればお金が戻ってくるもの、と思い込んでいる方も少なくないのではないでしょうか?
毎回支払っている保険料が同じであっても、その保険が貯蓄性の高い保険なのか、それとも掛け捨ての定期保険などなのかによって、解約返戻金の額は異なってきます。

また、「無解約返戻金型」もしくは「低解約返戻金型」の保険は、保険料が割安である一方で途中で解約したときに解約返戻金がないあるいは少ないというリスクがあることも十分理解しておきましょう。

このように、自分が加入している保険の解約返戻金がどの程度あるのかを知ることで、保険の内容を深く理解することにもつながりますので、保障内容とともに是非確認してみてください。
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飯野 拓哉(イイノ タクヤ)

飯野 拓哉(イイノ タクヤ)

SBIホールディングス(株)の自動車保険一括見積もり請求サイト「保険の窓口インズウェブ」の運営に従事。
ファイナンシャル・プランナー。

自動車保険一括見積もり / インズウェブ

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