FPによる子供の教育費

生まれてから大人になるまでの教育費用について考えてみましょう。

大学以外の選択肢

2007.7. 4

子どもにかかる教育費は一体どれぐらいかかるのでしょうか。

幼稚園から高校まで公立校に通い、私立の4年生大学に通った場合の教育費(学校外教育費を含む)の総額は1,000万円を超えてしまいます。


子どもにかかる教育費【年平均】<単位 円>
 小学校中学校高校
 公立公立私立公立私立
教育費総額314,161468,7731,274,768516,3311,034,689
学校教育費54,515132,603956,233342,152769,458
学校給食費40,79836,7013,100--
学校外活動費218,848299,469315,435174,179265,231

文部科学省「子どもの学習費調査」平成16年度 http://www.jili.or.jp/lifeplan/event_type/lifeevent/education/1.html(生命保険文化センターHPより)


大学生にかかる教育費【年平均】 <単位 円>
自宅下宿
学費生活費込み学費+生活費
国立 約68万円約105万円約182万円
国立 約70万円約104万円約174万円
国立 約132万円 約174万円約249万円

独立行政法人 日本学生支援機構「学生生活調査」/平成16年度 http://www.jili.or.jp/lifeplan/event_type/lifeevent/education/5.html(生命保険文化センターHPより)


photo0704-1.jpg教育費のおよそ半分は大学4年間にかかる費用です。通常昼間の学部であれば年間で100万円から200万円程度かかります。もちろん医・歯学部、美術・音楽系はもっとかかります。

そんなに子どもの教育費にお金をかけても、大学を卒業して就職しても3年以内に3割以上の人が仕事をやめてしまうそうです。

そうなると、かけた学費は、はたして回収できるのでしょうか?もちろん子どもの教育費ですから精一杯出してあげたいと思うのが親心。でも自分たちの老後の生活もあるし・・・と悩みはつきません。

そもそも教育費は投資なのでしょうか、それとも消費なのでしょうか。

さて今回ちょっと別の角度からみた大学にスポットを当ててみました。


夜間大学


http://www.rena.gr.jp/main/yakan/g2004.html(社会人向け夜間に学べる大学)
http://www.rena.gr.jp/(大学入学情報図書館RENAより)

photo0704-2jpg私も現在大学の夜間部に通っています。授業は6時から9時過ぎまで、月曜日から金曜日まで毎日通うことができれば4年で卒業することも充分可能です。費用は昼間の学部のおよそ半分。18歳から60歳を過ぎた方まで、年齢も職業も立場も違う人が一緒に勉強するため、昼間の大学とは違った雰囲気の中での授業となります。

また様々な年代の人と友達になれるということはとても視野を広めます。社会人の場合、1日中働いてからの授業ですので、体力的にもかなりきついと思いますが、やはりライブで教授の話が聞けるというのは魅力的です。

通信制の大学

http://www.asahi.com/ad/clients/tsushin2005/index.html(朝日新聞社特集HPより)

photo0704-3.jpgこちらも安い学費で勉強をすることができます。年間の授業料は10万円~そのほかスクーリングを希望すると1科目7,000~10,000円程度かかります。 実は私も以前通信制の大学に所属をしていたことがあります。テキストを読み、レポートを書き提出をすると、合否の結果がきます。レポートが合格すると試験を受けることができます。

年に数回行われる試験会場で受験し、試験に合格するとその単位を取得できるという仕組みです。確かに費用の負担は重くありませんが、「勉強する」という強い意思がないとなかなか最後まで続けることは困難です。こつこつと勉強が自分のペースで進められますので、地域に通える大学がないときなどは利用しやすいのではないでしょうか。夏休みなどはスクーリングによって実際の大学に通うこともできます。

放送大学

放送大学はテレビやラジオを使って勉強をする仕組みです。
http://www.u-air.ac.jp/hp/system/system01.html

現在、入学料と卒業単位(124単位)を取得するのにかかる最低費用は704,000になっています。 募集時期が年に2回あり、第1学期の募集期間は12月15日から2月15日、第2学期の募集期間は6月15日から8月15日です。今ちょうど10月からの受付が始まっています。1人でテキストを進める自信もなく、また夜間部の大学に通うことも困難という方には放送大学の制度は利用しやすいのではないでしょうか。しっかりスケジュール管理をする必要があると思いますが、地理的な問題も、時間的な融通もきき、またビデオとはいえ、映像のあるで講義が見られるというメリットは大きいと思います。

photo0704-4.jpg 「学ぶ」という環境が整い始めています。若い頃もっと勉強したかったと思っていらっしゃる方、子どもが小さくて仕事はできないけど、家で以前から興味のあった分野の勉強をしてみるなど、今からでも決して遅くありません。様々な選択肢があります是非あきらめないで勉強を始めてみてはいかがでしょうか。

また子どもたちにも、日中に通う昼間の大学だけでなく、いろいろな方法で学ぶことができることを是非知ってもらいたいと思います。



中島智美さん

中島智美(なかじま ともみ)

公立保育園、幼稚園勤務を経て、現在は独立してファナンシャル・プランナーをしています。自分も二人の子どもがいますが、子どもにとってもなかなか大変な世の中になってきました。今まではいい大学に進学して、有名な会社に就職すれば、退職金をもらい、年金をもらって老後の生活も安心でした。
ところが自己責任という名のもと、私たちは今までのように国や会社に頼っていくことができなくなりつつあります。そんなときに役に立つのは、生きていくための知識です。
ここでは子育てコラムを担当しますので、各自治体の子育て情報をいろいろな視点から(FPとして、母親として、現場で働いていた経験も交えて)書いていきたいと思っています。どうぞ末永くよろしくお願いいたします。

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