FPによる子供の教育費

生まれてから大人になるまでの教育費用について考えてみましょう。

新聞奨学生

2007.6. 6

GUM11_PH06065.jpg私たちは毎朝、当たり前のように新聞を配達してもらっています。
さてこの新聞を配達している大学生を見たことがありませんか?

彼らは「新聞奨学生」といいます。大学や、専門学校、予備校に通いながら新聞配達をすることによって学費が新聞社から支払われるほか、毎月お給料ももらえます。

つまりこの新聞奨学生はまさに自力で学校の通うことのできる制度です。


各社の詳細
朝日新聞http://www.a-kumiai.or.jp/as/syuto.html
産経新聞(東京)http://www.sankei.co.jp/pr/ikuei/
日経新聞http://www.nikkei-ns.com/ikuei/index_sho.html
毎日新聞http://www.mainichi-ikueikai.com/
読売新聞http://www.yc1.co.jp/yomisho/
東京新聞http://www.tokyo-np.co.jp/hanbai/shougaku/

新聞社によって多少の違いはありますが、共通する部分がたくさんあるので、まとめてみました。

学費

大学にかかる費用を奨学金として貸与されます。

読売新聞の場合
 AコースBコース
仕事内容朝・夕刊配達+集金(付随業務)朝・夕刊配達(付随業務)
学費(貸与)年間120万円(4年間で480万円)年間100万円(4年間で400万円)
給与
(2007年4月実績)
135,700円
ボーナスあり
100,700円
ボーナスあり

仕事内容

Aコースの平均業務時間は約6時間。Bコースは約5時間となっています。

学費

大学にかかる費用を奨学金として貸与されます。 予備校に通うために1年間ということも可能です。 決められた年数を無事に終了した場合、貸与された奨学金を返済する必要はありません。 給付、つまり「もらえた」ということになります。

しかし、裏を返せば途中で続けられなくなった場合は、全額返済しなければなりません。

給与

奨学金のほかに、毎月給与ももらえます。 またそれとは別に年に2回、7月、12月にボーナスも出ます。 Aコースで100,000円以上Bコースで65,000円以上となっています(2006年12月の実績) Aコースで月6日、Bコースで月4日の休日があります。

住まい

イメージどの新聞社も個室が用意されているようです。販売所の中にあるところもありますし、近所にアパートがあることもあります。

家賃の負担はありません。ただ決して広くはなく、お風呂は近くの銭湯や、販売所のシャワーなどを利用するようです。1人暮らしのイメージとはちょっと違うかもしれません。

光熱費は基本料金を新聞社が負担して、使用した分だけ支払うということになっているようです。

食事

朝、夕は販売所で3万円ほどの自己負担で準備をしてくれるところが多く、そうでないこところは自炊をしているようです。

そのほか、通学にかかる費用も読売の場合は3,500円を超えたものは新聞社が負担をしてくれます。

新聞奨学生の特徴は朝・夕の新聞配達をし、その付随業務をすることで、貸し付けられた学費は返済の義務がなくなり、そのほかに毎月の給与、年に2回のボーナス、個室の準備や、食事の世話まで親に頼らず自力で大学や、専門学校に通うことができる制度です。

しかし、冬は寒い時間から(起床は2時30分だそうです)働くということはとても大変です。

また夕刊の配達のため、午後の授業がとりにくかったりすることもあります。 ネットで調べると、

~新聞奨学生のコミュニティサイト~ http://www.wakeup-vulture.com/main/

イメージというものがあり、それぞれ現役やOBの方のコメントなどがあります。 私もいくつかの記事を読みましたが、やはり想像以上に大変な仕事のようです。

その分、最後までやりとおした時の充実感は大きいようですが これから新聞を配達している大学生を見かけたらなんだか優しく声をかけてあげたくなってしまいますね。



中島智美さん

中島智美(なかじま ともみ)

公立保育園、幼稚園勤務を経て、現在は独立してファナンシャル・プランナーをしています。自分も二人の子どもがいますが、子どもにとってもなかなか大変な世の中になってきました。今まではいい大学に進学して、有名な会社に就職すれば、退職金をもらい、年金をもらって老後の生活も安心でした。
ところが自己責任という名のもと、私たちは今までのように国や会社に頼っていくことができなくなりつつあります。そんなときに役に立つのは、生きていくための知識です。
ここでは子育てコラムを担当しますので、各自治体の子育て情報をいろいろな視点から(FPとして、母親として、現場で働いていた経験も交えて)書いていきたいと思っています。どうぞ末永くよろしくお願いいたします。

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