私立の中学校にかかる費用
前回は私立の小学校に関してのコラムでしたが、今回はその上の私立の中学校について調べてみました。
東京都が平成17年度の私立中学校の学費についてとても細かいデーターをHPに載せています。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2004/12/60ec8200.htm
平成17年度初年度納付金と寄付金、学校債の合計額上位校
| 学校名 | 初年度納付金 | 寄付金・学校債 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 慶應義塾中等部 | |||
| 東京女学館(国際学級) | |||
| 玉川学園中学部 | |||
| 成蹊(国際学級) | |||
| 武蔵 |
初年度一番お金がかかる中学校はやはり慶応義塾の中等部でした。
合計はなんと170万円。これも2年前のデーターですから、もしかしたら更に上がっているかもしれません。他の私立中学校がおおよそ100万円程度が多かったのですが、さすがに1・5倍はすごいですね。
公立の中学校の場合は初年度は給食費+αぐらいですので、たぶん20万円程度だと思いますが、慶応大学の中等部ではおよそ8倍ぐらいでしょうか。もちろん3年間を比べてみたらその差は更にひろがります。
前回と同様、実際に私立の中学校を今まさに受験をしている方、すでに終られたかたに4名にインタビューをさせていただきました。
1 私立の中学校の受験を考えた時期はいつごろですか?
- 私立の中学校を受験するのを考え、3年生の2月ごろから塾に通い始めるのが一般的で、我が家もそうでした。
- 小学校に入学とともに
- 小学校5年生で子どもが行きたいと言い出してから
- 当たり前だと思っていたので考えていない
これは意見が分かれました。どうやら小学校3年生ぐらいから塾に通い始める子どもが多いようです。
2 塾にかかった費用はどれくらいですか?
- 4,5年生で50万円/1年、6年生では毎月の月謝、春、夏、冬講座、教材費などで約90万円/1年。そのほかにも模試が1回4,500円で5回ほど。 ここまででおおよそ200万円。さらに家庭教師をつけると年間に+70万~100万円。
- 4年生で40万円、5年生で60万円、6年生で100万円ぐらい
- 5・6年生で講習を入れてそれぞれ100万円ぐらい
- 月に10万円+講習費が20万円ぐらい
これはおもしろい結果がでました。ほぼ200万円が3名。受験にかかる総費用、きっとこのあたりが多いのでしょうね。受験する学校のレベルが上がれば上がるほど金額も上がるようです。それも納得。塾で足りない分を家庭教師でと思ったら本当にいくらあっても足りませんね。
3 何校ぐらい受験をしますか?
- おおよそ4~5校。
4 なぜそこまで教育費をかけて私立の中学校を選択するのか聞いてみました。
- 独自の教育方針がある
- 難関大学への合格実績がある
- 学校、教職員が目標をもって取り組んでいる(主に合格実績)
- 大学附属校であれば、受験なしでその大学へ進学でき(もちろんそれなりの成績が必要)、 のびのび学校生活が送れる
- 公立の学習レベルや環境に不安がある
- 中学受験をすることで一般常識が身に付く時代だと思う
- 公立の小学校の教育で不安を覚えたことは事実としてある
一般常識が見に付くというのは受験勉強を通してさまざまなことを学ぶということだそうです。
5 ご両親も私立の中学校の出身ですか?
- 片親が私立
- 両親とも大学まで国公立
- 両親とも私立
- 両親とも公立
これもきれいに分かれました。両親が私立だからということではないようです。4組にお聞きしましたので、8名ですが、公立が5名、私立が3名です。やはり私立志向は今のほうが増えているということになるのだと思います。
6 これから受験をされる方へのメッセージをお願いいたします。
受験はまさに親子の戦い。子どもだけで勉強をして、受験を乗り切るのは不可能?
明るく、楽しくなんていうけれど実際体験すると辛い日々・・。
ということでした。やはり子どもが小さいときには親の協力がないと勉強を続けるモチベーションを維持するのは難しいのかもしれませんね。
それから実際に入学後はお付き合いにお金もかかるそうです。保護者会なども気を使うのでしょうね。友人が「花より男子」ほどじゃないけど、独特の雰囲気があるそうです。さすがに学費ではないですが、そのような費用もすこし考慮する必要があるのかもしれませんね。
以前、子どもの教育費についてご相談を受けたことがありました。よくよく話を聞くと、地元の公立中学校が荒れていて、とても子どもを通わせられない。教育費の負担が重いことはわかっているが、どんなことをしても私立に行かせてやりたいとおっしゃっていました。
私たちはついデーターなどで、高校まで公立で私立の大学に4年通うと約1,000万円なんていいますが、現実はお金の問題以上に深刻な問題があるということも知りました。住む地域によって教育費の負担が大きくなることは住宅の購入と同じぐらい慎重に考えないといけない問題ですね。

中島智美(なかじま ともみ)
公立保育園、幼稚園勤務を経て、現在は独立してファナンシャル・プランナーをしています。自分も二人の子どもがいますが、子どもにとってもなかなか大変な世の中になってきました。今まではいい大学に進学して、有名な会社に就職すれば、退職金をもらい、年金をもらって老後の生活も安心でした。
ところが自己責任という名のもと、私たちは今までのように国や会社に頼っていくことができなくなりつつあります。そんなときに役に立つのは、生きていくための知識です。
ここでは子育てコラムを担当しますので、各自治体の子育て情報をいろいろな視点から(FPとして、母親として、現場で働いていた経験も交えて)書いていきたいと思っています。どうぞ末永くよろしくお願いいたします。
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