私立の小学校にかかる費用
全国に学校基準法に基づく小学校は23,123校あり、その内訳を見てみると以下の表のようになりました。
| 国立 | ||
|---|---|---|
| 公立 | ||
| 私立 |
私立の小学校に通う子どもは全体の1%未満です。さて、それでは私立の小学校に通う場合、どれぐらい費用がかかるのでしょうか。
| 小学校の初年度納付金 ※学園が発行する募集要項を必ずご確認ください。 | ||
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| 入学手続時納付金(平成19年度) | ||
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| 入学後納付金(平成19年度)単位(円) | ||
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462,000 |
| 備 考 ●給食費・スクールバスの料金は別途徴収します ●学費等の納付金は、学期ごとに納入してください。(一括納入も可) ●納付金は社会・経済状況の推移により変更されることがあります。 ●このほかに、生徒諸費用(生徒小遣費用)等の納入が必要です。 ●夏期、冬期、春期等の休暇中は全員帰省を原則とします。 ●小学生寮では週末(土曜下校時)帰省、週頭(月曜登校時)帰寮を原則とします。 | ||
これをみてみると、初年度での学校に納める費用は70万円から80万円程度でしょうか。
その他に給食費などがかかります。
また制服、かばんなどをひとそろえすると、10万円ほどかかるようです。
この制服も子どもは1年でびっくりするほど背が伸びますので、2年ぐらいで新しい制服が必要になります。
後は寄付金や、学校の施設を建てたりする場合には、臨時の寄付金が必要になります。
さて、このあたりはHPなどでも情報を得られるのですが、いったい、その私立の小学校に入学するまでにいくらかかるのでしょうか。
そこで、私立の小学校に子どもを通わせている友人にちょっとインタビューをしてみました。
私立の小学校に入学するためには「お受験」をしなければなりません。少し前に山口智子さんのドラマがありましたが見た方も多いのではないでしょうか。友人の話では「あれは大げさではなく、本当にあのままよ」とのこと。
実際に塾に通うのは年中、年長の2年間が多いそうで、その費用はなんと「車1台」ぐらいかかるそうです。私の愛車が軽自動車なので、「へー結構かかるんだ」と思いきや、「国産車1台からベンツ1台ぐらいかかる」そうです。そのベンツの値段もいろいろですが、友人の話ではお受験で1,000万円近い費用がかかった人もいるそうです。
おおよそ塾の費用は月に10万円、夏、春、冬などに合宿があり、3泊4日程度で15万から20万円かかることもあること、また大手の塾と、個人塾の両方に通うことが多く、この塾にかかる費用のほかに意外とかかるのは、送り迎えのためのガソリン代。遠くの塾まで送り迎えするとなると、かなりの金額になります。
そして、ベビーシッター代。
小学校を受験する年代には、下に弟や妹がいる家庭も多く、塾にいっている時間は下の子どもはベビーシッターさんに預けるそうです。
さてここまでしてどうして私立の小学校に通わせたいと思うのか友人に聞いてみました。すると「教育方針と環境」だそうです。公立小学校の場合は、文部科学省で決められたカリキュラムで勉強をするが、それもころころ変わってしまう、でも私立の場合は一貫した教育方針でそれらに振り回されずに授業が行われ、キリスト教や、カトリック系の学校などが多いのも特徴です。やはり教育方針と環境なのですね。
私立の小学校に入学させている人は、子どもが生まれたときから入学させることを考えている人が多いそうです。確かに思いつきで受験させるということはとても難しいですね。
おもしろかったのは、小学校の受験では子どもは字がかけないことが前提なので、字や数字を書かせる試験ではないということでした。これはちょっと驚きました。確かに、幼稚園では字は指導に入りません。(私も幼稚園の教諭でしたが、字を教える時間はありませんでした)もちろん興味のある子どもや、熱心なお母さんも多く、ほとんどの子どもは字をかけます。しかし試験ではかけることが目的ではなく、表現をしたり、絵で表せたりすることが必要とされるそうです。そのほうがはるかに難しいですね。
だからそれに対応した受験塾が必要になるのですね。小学校受験を考えると受験の費用が知らないうちにどんどんかかってしまうそうです。子どものためにというか入学させるためにはどんなことをしてもと思うと、感覚が麻痺をしてしまうのかもしれません。受験を終えた方々がみな「見極めればよかった」とお話されていましたが、どうしても自分のこととなると客観的に見られなくなってしまいます。「私立の小学校の受験を考えているときには是非先輩に相談してください」とアドバイスをしていただきました。
我が家は都心から離れた畑の広がる地域に住んでいるため、私立の小学校とは無縁なのですが話を聞いていてびっくり。「生まれた瞬間から大学生を持ち続けているようなものよ」と友人に言われ、通常、私たちFPは「高校まで公立で私立の大学へ通わせると、教育費でおよそ1,000万円、その1,000万円の半分が大学でかかる費用です」なんていっているのですが・・・・それが生まれたときからずっとなんていったいいくらかかるのでしょうか。東大生の親の年収が高いという話も驚きましたが、それも現実なのですね。

中島智美(なかじま ともみ)
公立保育園、幼稚園勤務を経て、現在は独立してファナンシャル・プランナーをしています。自分も二人の子どもがいますが、子どもにとってもなかなか大変な世の中になってきました。今まではいい大学に進学して、有名な会社に就職すれば、退職金をもらい、年金をもらって老後の生活も安心でした。
ところが自己責任という名のもと、私たちは今までのように国や会社に頼っていくことができなくなりつつあります。そんなときに役に立つのは、生きていくための知識です。
ここでは子育てコラムを担当しますので、各自治体の子育て情報をいろいろな視点から(FPとして、母親として、現場で働いていた経験も交えて)書いていきたいと思っています。どうぞ末永くよろしくお願いいたします。
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