コラム:育児

子どもの金銭教育

2006.9. 6

お小遣いはいつからいくらぐらいあげる?

お小遣いって定額制? 報酬制?

私たちは学校で金銭教育を学んでいません。
なぜなら、高度成長期の日本で必要だったのは、金銭教育ではなくて、工場で8時30分~5時まで、きっちり働く労働力だったからではないでしょうか。

自分でお金の管理をしなくても(ある程度は必要ですが)企業につとめて退職まで働けばあとは退職金と、国からもらえる年金とで一生暮らしていけた時代だったからではないかと思います。

ところが今は・・・学校を卒業して、そのまま一生同じ会社で勤め続けることは以前ほど多くはないように思います。

自己責任といわれる時代は、自分で自分の財産を守ったり、増やしたりしていかなければなりません。

さてそんな時代に子どもたちへの金銭教育はどのように考えたらいいのでしょうか。
(自分たちが習ったことがないし、学問としてあるわけではないので、とっても難しいです。数学や国語のように答えがあるわけではありませんものね。)

なぜか金銭教育というと急に投資教育になってしまう傾向がありますが、私は個人的に違うように思います。もっとお金というものは何か、投資によって増やすことももちろん必要ですが、もっと基本的なお金の使い方、貯め方などが大切であると思います。

そうなると、いったい何を子どもたちに教えたらよいのでしょう。

お小遣いひとつとっても渡し方はさまざまです。
定額制の場合も、報酬制(お手伝い制)の場合もあると思います。

我が家の子どもたちは、まだお小遣いが必要ではありませんので報酬制にしています。

子どもたちは特に欲しい物がないのと、家の周りにお店がないので、手軽にお金を使うことがありません。おもちゃは誕生日と、クリスマスに買ってもらえば十分です。

そこでお手伝い一回につき10円を渡すことにしました。

同居している両親にはとっても反対されましたが、まずやってみることに。

理由はいくつかあります。

  1. お金は働いてもらえるものだということを知る。
  2. 仕事を探す能力を身につけさせる。(お手伝いが増えればもらえるお金も増える)
  3. ほしいものができたときに、どれぐらい頑張ればそれを手に入れられるのかを知る。

一日1回10円のお手伝いだと、1年で3,650円だけど、2つにすると7,300円、3つにすると10,950円というようにお金が増えていくということ。

この3つなのですが、なかなかお金を貯めてまでほしいものがないので、上手く機能していないのが現状です・・・。

お年玉について

我が家は親戚が多いので子どもたちはたくさんのお年玉をもらいます。まだ小学校の低学年ですから1人からもらう金額はそれほど多くはありません。

このお年玉にも私なりのこだわりがあって、もらったお年玉は1人分ずつATMから子どもの通帳に入金していきます。こうすると、例えば1,000円という数字がいくつも並びます。その横に、1人ずつもらった人の名前を書き込んでいます。

なぜそんなめんどうなことをしているかというと、普通に預け入れると毎年1月に数万円という入金額が記帳されて、それが年々たまって行きます。つまり数字だけが増えていっても子どもたちは実感がないのではないかと思いました。

でも、通帳に1人ずつ名前が書いてあると、そのお金の重みがすこしだけでも実感してもらえるのではないかと思っています。

その一人ひとりの思いが積み重なって何万円、何十万円というお金になったんだということ身にしみてほしかったのです。
やるのは大変ですが、子どもたちも通帳を見るたびに、こんなにたくさんの人から自分たちはお年玉をもらっているのだということがわかってきたようです。

本当に金銭教育とはさまざまな形があります。
おじいちゃん、おばあちゃんも含めて家族で子どもたちの金銭教育をどのようにしていくのか、考えてみる必要がありますね。

次回は「子どもに働くということをどのように伝えますか?」です。

中島智美さん

中島智美(なかじま ともみ)

公立保育園、幼稚園勤務を経て、現在は独立してファナンシャル・プランナーをしています。自分も二人の子どもがいますが、子どもにとってもなかなか大変な世の中になってきました。今まではいい大学に進学して、有名な会社に就職すれば、退職金をもらい、年金をもらって老後の生活も安心でした。
ところが自己責任という名のもと、私たちは今までのように国や会社に頼っていくことができなくなりつつあります。そんなときに役に立つのは、生きていくための知識です。
ここでは子育てコラムを担当しますので、各自治体の子育て情報をいろいろな視点から(FPとして、母親として、現場で働いていた経験も交えて)書いていきたいと思っています。どうぞ末永くよろしくお願いいたします。

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