食と健康

食の生産現場に焦点を当てながら、食育に役立つ情報を提供します。

食品添加物はいやですか?

2006.9.20

私は食品を買う時には、必ず商品を裏返し、原材料名を確認して、できるだけ添加物の少ないものを選びます。

(浜松市ホームページよりイラストを引用)

ホルモンとそのホルモンのレセプター(受容体)は、よく「かぎ」と「かぎ穴」にたとえられます。ホルモンは対となるレセプターと結合することで、しかるべき生体反応を起こさせます。
環境ホルモンは、本物のホルモンとは違うのに、レセプターにうまく組み合わさってしまう「合いかぎ」とみられ、このため本物と同様の作用をもたらすと考えられます。また、合いかぎが結合してしまった為に、本物が「かぎ穴」に結合するのを阻害され、その結果異常を引き起こすタイプや、ホルモンの生成、代謝などに作用することで、かく乱を引き起こすタイプなどもあります。

では、「添加物(食品添加物)」とは一体なんのために使われているのでしょうか?

食品添加物は厚生労働大臣が指定したものであれば、化学的合成品、天然添加物にかかわらず使うことが出来ますが、ここでは、化学的合成品のお話をしたいと思います。

ご覧になった方も多いと思いますが、先日、NHKの「ためしてガッテン」というテレビ番組で、『複合影響』という言葉が出てきました。
その時のテーマは、“環境ホルモン”。

この“環境ホルモン”(厳密には“内分泌撹乱物質”という名前なのですが)、生体の成長、生殖や行動に関するホルモンの作用を阻害する性質を持っている化学物質のことで、生殖に影響を及ぼすといわれています。

環境ホルモンの恐ろしいところは、食べてすぐにはわからないということです。

見た目だけではわからなくても、口に入れた瞬間、吐き出さずにいられないような味だとか、食べた瞬間吐き気を催すのであれば、体に良くないことがすぐにわかります。

ところが、食べた時には全く何の異変も起こりません。数十年経って、影響が出るものもあれば、子どもや孫の世代になって健康に悪い影響が現れることもあるのです。

環境ホルモンの話題は、数年前まではしょっちゅう話題に上っていたのに、どういうわけか最近、メディアなどで話題になることが少なくなりました。それは、環境ホルモンの危険性がなくなったわけでも解決方法が見つかったわけでもないのです。

以前は、環境ホルモンの疑いのある物質は十数種類とされていましたが、近年のコンピュータ解析によって、環境ホルモンである可能性のある化学合成物質が、なんと2000種類にも及ぶことがわかってきたのです。あまりに種類が多くて研究するには膨大な時間とエネルギーが必要です。




(岡山県ホームページよりイラストを引用)



環境ホルモンは、野生生物に様々な影響を与えていると考えられています。

さらに事態を難しくしているのが、『複合影響』です。複合影響とは、ある化学合成物質単体では問題を起こさないのに、複数が体内でかけあわさった時に悪影響を及ぼすことをいいます。
2000種類の化学合成物質を2種類、3種類、4種類・・・とかけあわせていくと、組合せは無限大にありますから、すべての研究が終わるまでは一体何がどんな影響を及ぼすのか予想もつきません。
実はこのことを1970年代に警告していた人がいました。作家の有吉佐和子さんです。有吉さんは著書『複合汚染』の中で、「今の日本人の食生活は、まるで人体実験だ」と言っています。環境ホルモンという表現こそまだ登場していないものの、当時の人が経口摂取していた合成物質によって、「30年後には産まれる子どもの数が減っているだろう」と予言めいたことも言っているのです。
とはいうものの、
一般的に使用されている食品添加物の中に、環境ホルモン的特徴を持つものがあるのかどうかは全くの未知数です。私たちの身の回りは食品添加物で溢れています。この状況の中でいたずらに恐怖をあおるのはどうかと思いますし、普通に売られているものの中に、もしかしたら環境ホルモンが入っているかも知れないなんて考えたくはありません。しかし、数十年食べ続けてからわかったのでは遅いのです。

そこで出てくるのが、「予防原則」という考え方です。


予防原則とは、安全であることが確認されるまで、予防的に使うことをやめようという考え方です。私はこの考え方には大賛成で、食品添加物に限らず、安全かどうかわからないものはできるだけ体内に入れないようにしています。
(読者の皆さんにもお薦めしたいです)





NHK「ためしてガッテン」2006年6月28日『環境ホルモン』放映分
http://www3.nhk.or.jp/gatten/archive/2006q2/20060628.html

EICネット「複合汚染」の項目
http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=2303

平成15年度内分泌攪乱化学物質のヒトへの健康影響調査研究報告書
http://www.env.go.jp/chemi/report/h16-12/
引用1(浜松市ホームページ「環境ホルモン」)
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/lifeindex/life/env/hokenkankyo/kankyou/hormon/index.html



引用2(制作:岡山県環境保健センター 更新日:1998/11/05)
http://www.pref.okayama.jp/seikatsu/kanpo/k_hormone.htm

添加物豆知識

食品衛生法第4条第2項では、「添加物とは、食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいう。」と定義しています。食品添加物の役割としては、以下の4つに分類することが出来ます。

食品の製造や加工のため 豆腐を作る時のにがり、こんにゃくを固める消石灰(水酸化カルシウム)など。
食品の風味や
見た目を良くするため
調味料、甘味料、着色料、漂白剤、香料、乳化剤、増粘剤など。
食品の保存性を良くするため 保存料や酸化防止剤、殺菌料、防かび剤など。
食品の栄養成分を強化
または補充するため
ビタミン、ミネラル、アミノ酸など。
2006年9月20日 じんわり村 村長 きもとなおみ
木本直實(きもと・なおみ)

木本直實(きもと・なおみ)

大手洋酒ビールメーカーに13年勤務。
その間、結婚→阪神大震災→出産→離婚を経験。
2000年、神戸から大分県内にある半農半漁の町に移住。
農家や食品の生産者との交流がはじまる。
2003年、「安全で美味しい食べ物」をテーマにブログを書き始める。
2005年、自然派食品ネットショップ『じんわり村』開設。
日々雑感を「じんわり起業きらくに日記」にて発信中。
趣味は読書(濫読)と株式投資。

原料と作りかたにこだわった安心で美味しい自然派食品
じんわり村 : http://www.jinwari.jp/
じんわり起業きらくに日記 : http://kirakuni.bakeinu.jp/

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